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はじめに

2023年10月1日からインボイス制度(適格請求書発行事業者制度)が開始されます。 それに合わせて事業者は取引先がインボイス制度に登録しているか否かを確認しなければいけません。

その方法として、WebAPI を考えている方も多いと思います。
ここでは、インボイス制度対応の WebAPI、ツールを列挙したいと思います。

WebAPI紹介

1. 国税庁 法人番号公表サイト

まずは、国税庁の公式サイトになります。
https://www.invoice-kohyo.nta.go.jp/web-api/index.html

国税庁 インボイス制度 適格請求書発行事業者公表サイト スクリーンショット

使用方法は、アプリケーションID(API KEY)の発行をフォームから申請し、発行されたアプリケーションIDを使用してアクセスします。
アプリケーションIDは、申請後おおむね1週間程度で発行されます。

WebAPIを使用すると、次のようなデータを取得できます。

T1180301018771(トヨタ自動車)を検索した場合:

{
"lastUpdateDate" : "2022-10-20",
"count" : "1",
"divideNumber" : "1",
"divideSize" : "1",
"announcement" : [ {
"sequenceNumber" : "1",
"registratedNumber" : "T1180301018771",
"process" : "01",
"correct" : "0",
"kind" : "2",
"country" : "1",
"latest" : "1",
"registrationDate" : "2023-10-01",
"updateDate" : "2021-10-28",
"disposalDate" : "",
"expireDate" : "",
"address" : "愛知県豊田市トヨタ町1番地",
"addressPrefectureCode" : "23",
"addressCityCode" : "211",
"addressRequest" : "",
"addressRequestPrefectureCode" : "",
"addressRequestCityCode" : "",
"kana" : "",
"name" : "トヨタ自動車株式会社",
"addressInside" : "",
"addressInsidePrefectureCode" : "",
"addressInsideCityCode" : "",
"tradeName" : "",
"popularName_previousName" : ""
} ]
}

URL: https://web-api.invoice-kohyo.nta.go.jp/1/num?id=[APP_ID]&type=21&history=0&number=T1180301018771

この中でも以下の項目は特に使用頻度が高いと思います。

項目概要
registratedNumber登録番号
name事業者名
address所在地
tradeName屋号 (個人事業主の場合で一部の事業者のみ)

国税庁のWebAPIは公式データのため選択して間違いがありませんが、別途プログラムを作成する必要があり、手間がかかるのが難点です。

2. ExcelAPI

ExcelやGoogle Spreadsheetsの関数だけで使用できる点が特徴で、マクロやVBAを作成する必要がありません。

使用例:

また、国税庁のインボイス制度のデータだけでなく、法人番号公表サイトなど様々な公的サイトを集約・加工したデータを提供しています。
そのため、事業者名から登録番号を検索できたり、法人番号に紐づく様々なデータを取得できます。

法人の場合:

項目データ例データソース
インボイス制度の登録有無登録国税庁インボイス
インボイス制度の登録名トヨタ自動車株式会社国税庁インボイス
インボイス制度の登録所在地愛知県豊田市トヨタ町1番地国税庁インボイス
登録名から法人番号1180301018771国税庁法人番号
登録名から登録番号T1180301018771国税庁法人番号
法人の会社名トヨタ自動車株式会社国税庁法人番号
法人の読み仮名とよたじどうしゃ国税庁法人番号
法人の所在地の郵便番号4710826経済産業省
法人の所在地愛知県豊田市トヨタ町1国税庁法人番号
法人の資本金635402000000有価証券報告書
法人の従業員数70710有価証券報告書
法人の公式サイトURLhttps://toyota.jp/有価証券報告書
法人の売上12607858000000有価証券報告書
法人の経常利益2171530000000有価証券報告書
法人の当期純利益1693947000000有価証券報告書
法人の純資産額14607272000000有価証券報告書
法人の総資産額20991040000000有価証券報告書

個人事業主の場合:

項目データ例データソース
インボイス制度の登録有無登録国税庁インボイス
インボイス制度の登録名山田 太郎国税庁インボイス
インボイス制度の屋号山田法律事務所国税庁インボイス
インボイス制度の登録所在地東京都霞が関2丁目1番2号国税庁インボイス
個人事業主番号1234567890123国税庁インボイス
登録番号T1234567890123国税庁インボイス
個人事業主の名前と屋号山田 太郎、山田法律事務所国税庁インボイス
個人事業主の所在地東京都霞が関二丁目1-2国税庁インボイス
郵便番号1000013日本郵政

特に登録名から登録番号を取得する機能は他にはない点で、この機能を理由に選んでいる方が多いようです。

3. Zeimo

税務関係の記事を掲載しているZeimoが提供しているWebAPIです。

https://zeimo.jp/tool/invoice-registration-number

登録番号をフォームに貼り付けると、フォームに貼り付けた最大100件までのデータを全て取得して、csv形式でダウンロードできます。
取得できるデータは次の通りとなっています。

項目データ例
登録番号T1180301018771
結果正常
処理区分新規
法人/個人法人
登録年月日2023/10/1
法更新年月日2021/10/28
所在地(法人)愛知県豊田市トヨタ町1番地
氏名または名称トヨタ自動車株式会社
所在地(個人)

まとめ

いかがだったでしょうか。
インボイス制度開始まで時間が限られている中、数は少ないものの既にいくつかのサイトが対応ツールを開発しています。
今後も多くのサイトが対応すると考えられ、インボイス制度開始までに要件にあったサイトを選んでいただければと思います。

他にもサイトがありましたら、右上の要望からお送りいただければ助かります。

はじめに

Excel を使用していると往々にして祝日の一覧が欲しい場合があります。
主に WORKDAY 関数や、NETWORKDAYS 関数などで稼働日を計算する際などで必要になります。
これらの関数では祝日の表を指定する引数があり、この引数で指定可能な祝日の一覧の作り方を紹介します。

なお、祝日の名称が欲しい場合はExcel:祝日名を関数で自動取得する方法を参考にしてください。

完成形

手順

  1. 年号の設定

B1~L2 の範囲に年号を入力する

  1. 行番号を設定

A2~A26 の範囲に行番号を入力する

  1. B2 に関数を設定
=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday-list?year="&B$1&"&line="&$A2)

ヒント

セキュリティ警告が表示された場合は「有効にする」を選んでください。

  1. 全てのセルにオートフィル

以上で完成です。

あとは、このように祝日を指定すれば営業日数などを計算できます。

解説

その年の年初の祝日から何番目の祝日かを行番号で指定しています。
日付が表示されているセルが祝日となり、「0」が表示されているとこれ以上に祝日はないとの意味になります。

これらのデータを当サイトで提供しているWebAPIの機能を使用して取得する構成となっています。
当サイトについて知りたい方は当サイトについてを、この機能についての詳細はドキュメント祝日の一覧を取得をご参照ください。

2023年の日本の祝日一覧

日付祝日名
2023/1/1元日
2023/1/2振替休日
2023/1/9成人の日
2023/2/11建国記念の日
2023/2/23天皇誕生日
2023/3/21春分の日
2023/4/29昭和の日
2023/5/3憲法記念日
2023/5/4みどりの日
2023/5/5こどもの日
2023/7/17海の日
2023/8/11山の日
2023/9/18敬老の日
2023/9/23秋分の日
2023/10/9スポーツの日
2023/11/3文化の日
2023/11/23勤労感謝の日

Excelで自動取得する方法

次のようにExcelの関数からでも祝日一覧を取得できます。
A1,B1に貼り付けた後はA列が「0」(祝日無し)になるまでオートフィルを行ってください。

A1:

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday-list?year=2023&line="&ROW())

B1:

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date="&A1)

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2024年の日本の祝日一覧

日付祝日名
2024/1/1元日
2024/1/8成人の日
2024/2/11建国記念の日
2024/2/12振替休日
2024/2/23天皇誕生日
2024/3/20春分の日
2024/4/29昭和の日
2024/5/3憲法記念日
2024/5/4みどりの日
2024/5/5こどもの日
2024/5/6振替休日
2024/7/15海の日
2024/8/11山の日
2024/8/12振替休日
2024/9/16敬老の日
2024/9/22秋分の日
2024/9/23振替休日
2024/10/14スポーツの日
2024/11/3文化の日
2024/11/4振替休日
2024/11/23勤労感謝の日

Excelで自動取得する方法

次のようにExcelの関数からでも祝日一覧を取得できます。
A1,B1に貼り付けた後はA列が「0」(祝日無し)になるまでオートフィルを行ってください。

A1:

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday-list?year=2024&line="&ROW())

B1:

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date="&A1)

関連記事

2025年の日本の祝日一覧

日付祝日名
2025/1/1元日
2025/1/13成人の日
2025/2/11建国記念の日
2025/2/23天皇誕生日
2025/2/24振替休日
2025/3/20春分の日
2025/4/29昭和の日
2025/5/3憲法記念日
2025/5/4みどりの日
2025/5/5こどもの日
2025/5/6振替休日
2025/7/21海の日
2025/8/11山の日
2025/9/15敬老の日
2025/9/23秋分の日
2025/10/13スポーツの日
2025/11/3文化の日
2025/11/23勤労感謝の日
2025/11/24振替休日

Excelで自動取得する方法

次のようにExcelの関数からでも祝日一覧を取得できます。
A1,B1に貼り付けた後はA列が「0」(祝日無し)になるまでオートフィルを行ってください。

A1:

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday-list?year=2025&line="&ROW())

B1:

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date="&A1)

関連記事

2026年の日本の祝日一覧

日付祝日名
2026/1/1元日
2026/1/12成人の日
2026/2/11建国記念の日
2026/2/23天皇誕生日
2026/3/20春分の日
2026/4/29昭和の日
2026/5/3憲法記念日
2026/5/4みどりの日
2026/5/5こどもの日
2026/5/6振替休日
2026/7/20海の日
2026/8/11山の日
2026/9/21敬老の日
2026/9/22国民の休日
2026/9/23秋分の日
2026/10/12スポーツの日
2026/11/3文化の日
2026/11/23勤労感謝の日

Excelで自動取得する方法

次のようにExcelの関数からでも祝日一覧を取得できます。
A1,B1に貼り付けた後はA列が「0」(祝日無し)になるまでオートフィルを行ってください。

A1:

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday-list?year=2026&line="&ROW())

B1:

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date="&A1)

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完成形

このような表の作り方を解説します。

手順

  1. まず、以下の表を作成します。

不明な場合は、Excel:祝日名を関数で自動取得する方法に詳細な手順があるので参考にしてください。

A列:日付 (書式設定で曜日を表示させておく)

yyyy/m/d(aaa)

B列:B2に以下の関数を入力してオートフィル

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date="&A2)
  1. 条件付き書式を開く

日付の範囲を指定して、

「条件付き書式」から「新しいルール」を開きます。

  1. 土曜日の書式ルールの設定

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、

以下の関数を入力します。

=WEEKDAY($A2)=7

土曜日の書式ですので、「書式」から塗りつぶしの青を選んでおきます。

  1. 日曜日の書式ルールの設定

同様に日曜日の書式ルールも設定します。

=WEEKDAY($A2)=1

  1. 祝日の書式ルールの設定

同様に祝日の書式ルールも設定します。
祝日の場合は、WebAPI を使用して祝日か否かを判定します。

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/isholiday?date="&$A2)="1"
  1. 完成

以上で完成です。

はじめに

カレンダーを作成している際など、Excel で祝日の名称を自動的に表示させたい場合があります。
内閣府のサイトには当年分しかなく、取り込むのもVBAを使用する必要があり手間がかかります。
カレンダーなどから祝日リストを取得してVLOOKUPで表示する方法もありますが、定期的なメンテナンスが必要となるため、できるだけ自動化したいものです。

このような場合に、関数でインターネット上から簡単に祝日名を取得する方法を紹介します。

完成形

完成形として、このような表を作成します。

手順

  1. まず雛形として以下のような表を作成します。

※ なお、A列の書式設定は次のように設定してあります。 「yyyy/m/d(aaa)」としておくことで曜日を表示できます。

表示形式表示例
曜日aaa
曜日aaaa月曜日
曜日dddMon
曜日ddddMonday
  1. B2に以下の関数を入力する

B2に以下の関数をコピーして貼り付けてください

=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date="&A2)

  1. オートフィルで下部までフィル

これで完成です。 とても簡単ですね。
必要に応じて範囲を広げれば日付に応じて祝日が返されます。

解説

http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date=44197 にアクセスすると「元旦」という祝日名が返ってきます。
WEBSERVICE 関数は、Webサイトから取得したデータをExcelのセルに表示する関数のため、=WEBSERVICE("http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date="&A2)とすることで、A2 の日付の祝日名をB2に表示しています。

なお、「44197」はエクセルが内部で日付を管理するために使用している数値で、「シリアル値」と呼ばれています。
使用時は特に留意する必要はありませんが、内部的にはこのようになっています。

WebAPI の詳細については祝日の名称をご確認ください。
この祝日機能は自動的に計算されており、特別な祝日が制定された際にもメンテナンスされています。

個人事業主番号とは、ExcelAPI 独自の造語になります。
インボイス制度で個人事業主に割り当てられている登録番号から、「T」を抜いた番号を「個人事業主番号」と呼んでいます。

例)
インボイス制度の番号: T1234567890123
個人事業主番号: 1234567890123

日本政府では、2023年を目途に個人事業主に法人番号と同様の13桁の番号を割り振る予定となっており、 インボイス制度の番号がこれに当たる可能性が高いと推測してこのように呼んでいます。

<参考>
政府が個人事業主に識別番号、狙いは?
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL058QA0V00C21A4000000/

現時点ではすべての個人事業主に割り当てられている番号ではなく、インボイス制度に登録している個人事業主のみ個人事業主番号が割り当てられています。